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アスベストって何?
アスベストって?
アスベスト使用の経緯
アスベストとは、石綿(いしわた・せきめん)と呼ばれる天然鉱物の事で、この石綿は1955年ごろから建築物の耐火被覆や建築材料などに混合され多く使用されました。石綿は安価で、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有していることから、様々な目的で使用されてきました。
アスベストの種類
アスベストにはいくつか種類があり、代表的なものは①クリソタイル(白石綿)、②アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)などがあります。そのほか、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライトがあります。それぞれに有害性の度合いも違います。
アスベストの危険性
アスベスト=毒物という認識をもってる方も多くいますが、実はアスベスト自体には化学的な毒性はありません。ではなぜ危険なのかというと、アスベストを大量に肺に吸い込むことによって健康被害を生じる事が分かっています。
アスベストの原石は自然界にある天然の岩石です。これを加工する段階で非常に小さいアスベスト繊維が発生します。この小さい繊維を肺に吸い込むと対外に出る事が非常に難しくなります。そして肺胞に入った繊維が分解されずに健康被害を生じるとされています。
一般的にはクロシドライト>アモサイト>クリソタイルの順で有害性が強いといわれています。
アスベストが原因で発症する病気
①石綿(アスベスト)肺
肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つで、潜伏期間は石綿ばく露から15年~20年という長い年月といわれています。
②肺がん
肺細胞に取り込まれた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされています。こちらも石綿ばく露から15~40年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。
③悪性中皮腫
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍で、潜伏期間は20~50年といわれています。若い時期にアスベストを吸い込んだ方のほうが悪性中皮腫になりやすいことが知られています。
アスベストの対策
アスベストの危険度
アスベストを除去するにあたり、アスベスト飛散の危険性によりレベル1~レベル3まで分類されています。これは発生量のレベルではなく、発じん性の高さによってレベル分けされています。つまり“飛散のしやすさ”によってレベル分けされているという事です。
レベル1
発じん性が著しく高く、主に耐火被覆、吸音、結露防止(断熱)として吹付け使用されています。除去作業としては最も高い技術と除去費用が必要となります。
レベル2
発じん性が高く、主にボイラー配管や空調ダクトなどの保温材として、柱、梁(はり)、壁等に張り付け耐火被覆として、屋根折板裏や煙突の断熱材として使用されています。除去作業としてはレベル1に準じて高いばく露防止対策が必要となります。
レベル3
発じん性は比較的低く、主に石綿が含有された建材(成形版等)での使用であり、主な建材としては屋根材や壁材として使用されるスレート、屋根用化粧スレート(一般的にはカラーベストやコロニアルと呼ばれることが多い)、室内床などに使用されるビニル床タイルなどに使用されている。除去作業としては破砕、切断をしないようにすればアスベスト飛散の可能性は低く、除去費用も比較的安価となります。
アスベストの除去
このようにアスベストの知識がないまま解体工事をすすめてしまうと、作業員はもちろんのこと、近隣にアスベストが飛散し、多くの方がアスベストにばく露してしまう事態となってしまいます。
さらとち本舗ではアスベストの除去資格はもちろん、社内でアスベストに関する知識を共有し、すべてのお客様にアスベストの対策についてご説明ができるようにしてますので、安心して解体工事をご依頼いただくことができます。